Raspberry Pi サーバー化① ユーザー”pi”を変更する
Rootパスワード
Raspberry Piでは、rootのパスワードが設定されていません。つまりrootでログインはできない状態です。ですので、このままにしておきましょう。
ちなみに、パスワードを設定する場合は
- pi@raspberrypi:~ $ sudo passwd root
また、rootでの、ログインを制限する場合は
- pi@raspberrypi:/etc $ sudo passwd -l root
passwd: パスワード期限切れ情報を変更しました
とします。
"pi"ユーザーのログイン名を変える
初期設定では、ユーザー”pi”が設定されていますが、ユーザ名とパスワードが公開されているので、権限やファイル所有情報はそのままに、ログイン名とパスワードを変更します。大雑把に下記の手順で設定します。
- piユーザのログイン名を変更するためのユーザーを作成する(sudo権限をつける)
- piユーザのログイン名とパスワード、ホームディレクトリを変更する
- 作成したユーザーを削除する
# 1. 作業用のユーザー[usr]を作成する
~$ sudo useradd -m usr
# 2. 作業用のユーザー[usr]をsudoグループに追加する
~$ gpasswd -a usr sudo
# 3. 作業用のユーザー[usr]にパスワードを設定する
~$ sudo passwd usr
# 4.ラズベリパイ起動時に、自動でpiユーザでログインする場合は、それを停止しておいたほうがよい。
- /etc/lightdm/lightdm.conf を編集してautologin-user=piの行を#でコメントアウト
# 5. 一度ログアウトし、作成したユーザー[usr]でログインする。
# 6. ユーザ名を"pi"から"zar"に変更、それに伴ってhomeディレクトリも"/home/pi"から"/home/zarに変更。
~ $ sudo usermod -l zar pi
~ $ sudo usermod -d /home/zar -m zar
# 7. グループをzarに変更、パスワード変更
~ $ sudo groupmod -n zar pi
~ $sudo passwd zar
これで、所有者、アクセス権等もpiから変更されたはずです。
# 8. 作業用のユーザーを削除する。一度ログアウトして、zarでログインしてください。ログインしたあとに下記コマンドで削除。
~ $ sudo userdel -r usr